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アミノ酸の濃度バランスの違いからがんのリスクを予測するAICS検査
AICS検査とは「アミノインデックスがんリスク・スクリーニング」の略で、採血によって複数のがんの可能性を調べることができます。血液中のアミノ酸濃度を測定することで、健康な人とがんの人のアミノ酸濃度バランスの違いを分析。がんに罹患している可能性を評価する検査です。検査項目は男性が胃がん・肺がん・大腸がん・すい臓がん・前立腺がんの5種類、女性が胃がん・肺がん・大腸がん・すい臓がん・乳がん・子宮がん・卵巣がんの6種類となっています。
AICSの検査前は、8時間ほど絶食します(水のみ可)。検査は午前中に行われ、5mlほどの血液を採取します。検査結果が出るのは約10日後です。
AICSは体への負担も少なく、手軽にがんのリスクを調べられる大変便利で実用的な検査です。一度の採血だけで複数のがんについて知ることができるのもメリットと言えるでしょう。
AICSのデメリットとしては、全てのがんを発見できるわけではないという点です。また、偽陽性や偽陰性が出ることもあります。確定診断ではなく、かかっているかもしれないという可能性を調べているだけですので、この検査のみでがんに罹患していないと安心することはできません。検査が1回2万円と高額な点にも注意が必要です。
AICS検査がおすすめな方の特徴としては、「がん家系で自分のリスクについて把握しておきたい方」「自分の体の状態を手軽に知りたい方」などが挙げられます。